ごあいさつ
ハワイ オアフ島上空 1,500Ft (500m)
「有機農業や減農薬」で野菜や花卉等栽培に!!
有機農業資材「ニーム」を使ってください。
「ニーム」は、人に健康を!環境を壊さない!農業資材です。
有機農業や減農薬に使われる農業資材の一つに『ニーム』があります。
『ニーム』は、熱帯地方で樹生し、インドが原産地と言われています。インドでは、『ニーム』は約4,000年くらい前から「インドの人々の生活に密着した樹」として、親から子へと言い伝えられました。
また、インドにあるアーユルヴェーダの中でも記述があります。
『ニーム』は、本当に不思議な樹で、インドでは「神秘的な樹」「村の薬局」等と言われ、インドの人々の生活面では、小枝を折って歯磨きができ、乾燥した葉は、穀物の貯蔵やタンスの中に入れて虫防止に、そして、この葉を煮出すとニーム茶として飲み、また、シャンプーとして、洗顔後の肌の手入れに使用しています。そして、樹皮を煮出して抽出した液は、傷の消毒に使っています。
『ニーム』木は、毎年2~4月に小さな花が咲き、6~9月に掛けてオリーブくらいの実が付きます。この実が熟してくると鳥たちは『ニーム』の実を食べては、種を至る所に落とし、やがて地面から新芽が発芽します。これが自然に生育する『ニーム』木です。
『ニーム』木は、インドへ行けば北インドから南インドの至る所に生育しています。
5~6年前に日本で『ニーム』と言う本が販売されていました。この本の謝辞のページにインドのチャンデーガルという町にパンジャブ大学があり、この大学でニームを研究しているプーリ先生が紹介されていました。また、この『ニーム』本に書かれている内容は、本当かと思うほどに興味を抱かせる記述がたくさんありました。
そこで、私はこの本を手にこの先生を訪ねて『ニーム』のことを正確に学習しようと考え、2005年11月にインドへ行きました。そして、パンジャブー大学でニームを研究する先生から、農業資材で使う『ニーム』とニーム茶として飲める『ニーム』について話を聞いてみました。すると、この『ニーム』木は、中央インドへ行けば良質な『ニーム』木がたくさんあることを教えて頂きました。
インド国内を移動した方はよく分かると思いますが、インドは広すぎます。中央インドと言えば、私の頭に描けたのがデカン高原です。そう、デカン高原に行けば、私が学習したい『ニーム』木をまず見ることができると思いました。
この時、ニーム財団という組織が浮かんできました。私は、この年、インドへ来る前にインターネットでニーム財団のホームページを見つけ、ニーム財団に1通の農業に関する質問メールを送っていました。この時に、ニーム財団からニーム財団が所有する農園がナップルにあることが紹介されていました。まさに、ナップルはデカン高原の中央に位置し、インドの交通網の東西、南北が交差する都市でもあります。
私は、パンジャブ大学を後にし、ニューデリーのホテルからニーム財団へ連絡を入れ、何とか私が知りたい『ニーム』木の学習がしたい話をしました。幸運にも、ニーム財団理事長がおられ、私の話に理解をして頂き、お会いできる日時が約束できました。ニーム財団の所在地はムンバイです。ニューデリ-から航空機で約2時間の所にムンバイがあります。私は、ニーム財団理事長と約束した日時にニーム財団事務局を訪ねました。ニーム財団理事長は、客人を迎える正装したサリーを身につけ、笑顔で出迎えてくれました。
さっそく、私はニーム財団理事長に訪問できたことの感謝の念を伝え、『ニーム』について学習し、正確な情報を日本国内へ持ち帰りたい話をしました。ニーム財団理事長も、世界が作物等の栽培に有機農業が見直され、有機農業を行う際の農業資材の一つに『ニーム』が大いに関心を持たれ、注目されていること、そして、インドでも、1998年からインド政府が『ニーム』を使った農業プロジェクトを展開し、ニーム財団がこのプロジェクトを実行していると言うことでした。そこで、「日本でも、これから有機農業に関心が高まり、この時に農業資材の一つに必ず『ニーム』が扱われていくと思っています。」とニーム財団理事長が言われ、「日本へ輸入される『ニーム』の品質が作物作りの安全・安心に繋がって行く事になります。」「私はあなたが正確に『ニーム』情報を日本に紹介するために全力を尽くしましょう。」そして、「『ニーム』を日本国内へ正確に発信して下さい。」と言われました。
この訪問をきっかけに、私は、ニーム財団及びニーム財団農園を毎年訪問し、特に、ニーム財団農園を訪問したときには、ニーム種子の貯蔵、ニーム種子から製造される「ニームシードケーキ」及び「ニームシードオイル」の品質について実際に目で確認しながら体験をし、ニーム財団農園の圃場に植えられている作物へ現地で「ニーム」使う「ニーム」使い方や手順の確認等をしています。
また、ニーム財団農園から約100km圏内の村にニーム財団農園スタッフが配置されており、この村の農家さんの所を訪問し、ニーム財団農園スタッフが農家さんに指導しながら野菜や果樹等の栽培を指導している現場を体験させて頂いています。
現地・現場を知り『ニーム』情報を日本の農家さん等へ正確に発信できる喜びに感謝しながら、今後もニーム財団と信頼関係をより緊密にしていく所存です。
日本国内で有機農業を目指し、又は、実際に取組んでおられる農家さんが『ニーム』を有機農業資材の一つに使って頂けるように、『ニーム』関する一つ一つのご質問、ご意見を大きな宝としてニーム財団の傘下におられるインド国内外の学者、研究者、医師等にこれらの質問を発信し、彼らから得られた回答を日本の農家さん等へお伝えします。
2007年6月から、ニーム財団農園で製造し、ニーム財団農園で使っている冷却圧搾による「ニームシードケーキ」、「ニームフルーツペレット」及び「ニームシードオイル(純度100%)」をニーム財団から分けて頂くことができました。
毎回輸入の際には、SGSレポートによる成分分析書が添付されます。
ニーム種子の原料はナップルの近郊で採取した厳格な基準に沿ったニーム種子を使い、ニーム財団農園施設内で製造しています。その後、ナップルで税関検査を実施し、陸送でムンバイ港へ移送します。
ニーム財団農園で製造した「ニームシードケーキ」、「ニームフルーツペレット」及び「ニームシードオイル(純度100%)」は、海上輸送でムンバイ港から釜山港経由で高松港へ約20日をかけて到着しています。
2010年1月
ニーム財団日本支局
ヒューマニック・インフォ