Z. 循環器系疾患
高血圧、血栓、高コレルテロール、そして不整脈は、心臓発作の主な原因です。ニーム葉エキスは、血栓を小さくし、血圧やコレスレロールを下げ、心拍を元に戻し、心拍周期を規則正しくすることが明らかになっています。また、化合物の中には、心臓発作を誘発しうる不安感や感情的、肉体的状況を軽減する鎮静剤に似た効果を現わすものがあるという報告もあります。これは、他のハーブ茶で証明された効果によく似た鎮静作用、或いは血管拡張及び血圧降下という生理学降下から生じる心理的結果かもしれません。
1. 高血圧
葉エキス中のニンビディン(nimbidin)の抗ヒスタミン特性は、血管を拡張し、血圧を下げる原因かもしれません。ニーム葉のアルコールエキス(点滴)は、高血圧を著実にすぐに低下させました。そして、この状態は数時間持続しました。
経口投与でも、脈拍や呼吸の速さを変えることなく、血圧を下げる効果を示しました。また、うっ血性心不全の人々にニンビネートナトリウム(sodium
nimbinate)を投薬したところ、利尿薬としてよく効きました。
<処置方法>
カップ一杯のニーム茶を1週間に数回飲むことは、上記のメカニズムにより血液降下を促進するかもしれない。
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2. 血栓
主にプロスタグランジン阻害剤であるニーム化合物は、時として血管をふさぎ、心臓発作を引き起こす血栓を減らすことが可能です。
<処置方法>
ニーム茶を予防的に時々飲むことで、多数の血栓から血を流れやすくさせるかもしれない。
3. コレステロール
最近の研究で、ニーム葉エキスは、コレステロール値を著実に低下させることがわかりました。ニーム葉のアルコールエキスは、血清コレステロール値を実験開始2時間で約30%下げ、さらに実験終了までの4時間、コレステロール値は低下したままでした。
<処置方法>
ニームは、少量を使用する場合はたいへん安全なハーブである。コレステロール値を安定させるためには、1ヵ月間ニーム茶を飲むことが推奨される。少しだけコレステロール値を下げればいい人にとって、あるいは例外的に脂肪分の多い食事をした後は、ニーム茶が選択肢になるかもしれない。
4. 不整脈/頻脈(急速な心拍数)
人工的に不整脈を誘発して実験を行ったところ、ニーム葉エキスを投与後8分で心拍周期は正常に戻り、抗不整脈活性が認められました。ニームエキスはまた、異常に高い頻脈を下げることが可能です。
<処置方法>
ニーム茶を1週間に数回飲むことで、不整脈を抑制し、正常な心拍を維持するかもしれない。
5. 冷え性
ニーム葉エキスは、血管を拡張させ、手足の血液の循環をよくします。
<処置方法>
1週間に数回ニーム葉エキスを飲むことで、血の巡りを良くし、冷え性を改善する。
6. 敗血症
細菌が血中に侵入することで発症する敗血症は、ニームの抗菌化合物によって軽減されます。ニームは、インドやパキスタンでは、主に血液強壮剤、血液浄化剤として使用されています。血液浄化性を有する36の植物薬を分析したところ、ニームは、最も幅広い薬効を有することが明らかにされました。血液から殺菌を除去し、正常な血液循環を促進すると考えられています。
毒性物質で肝臓の壊死を誘発したところ、少量のニーム葉エキスが肝臓を障害から保護しました。2000年に出版された論文では、水溶性ニーム葉エキス(ニーム茶)は、誘発された肝臓障害の影響を生化学レベルでも細胞レベルでも弱めました。
ニームはまた、血液内における酸素結合力を増加させることで治療効果を促進します。
<処置方法>
ニームの葉または、ニーム茶は、体内に必要なニームエキスを提供するだろう。
7. 腎臓障害
血液を洗浄するため、腎臓は体内の毒素をろ過しますが、疾病後に大量の毒素をろ過することは、腎臓を過度に働かせることになります。また、高血圧や血液感染によって悪影響を受けることもあります。
<処置方法>
感染あるいは高血圧が発症した時は、腎臓障害を予防するためにニーム茶を飲むか、ビールと一緒にニーム葉のカプセルを飲みなさい。こうすることで、身体が感染と闘って血圧を下げ、腎臓がより少ないストレスの下で働くことができることもある。
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